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(バンダイ)1997年発売
総合評価★★
総合評価★★
たまごっち。
それはかつてすべからくあまたの人間を翻弄した魔の迷宮。
その入り口に差しいればたちまちチープな命への感情移入の快感に押しやられること確実。
決して半端な覚悟では始めてはならないといわれていた禁断の果実。
それがたまごっちだ。
当ゲームでは森で発見たまごっちと海で発見たまごっちを足して2で割ったような内容のものが楽しめる。
が故にその二つをすでに手に入れていた人間にとってはほぼ不要のモノだった。
が自分はそうではなかった。
その二つを所有していなかった。
だからもちろん楽しめた。
そういいたかった。
が楽しめなかった。
だってそうだろ。
海で発見も森で発見もやったことがない俺だが、前作のゲームで発見たまごっち1はやったのだから。
そして本作はその前作と大きな違いはほぼないのだから。
ただただ愛(め)でるのみなのだから。
きゃつらのことを。
腹ペコになればキイキイと泣きわめきいやしくも餌をむさぼらんと考えるこやつらに対して愛を注ぐのみなのだから。
それの何が快感か。
ふざけるな。
表に出ろ。
上半身に淡い鈍色(にびいろ)のクリームを塗らせろ。
それが嫌なら帰れ。
このゲームの案内役として登場する禿げた博士にあざ笑われろ。